たとえばみんなが知ってる(?) こんな漢詩をもういちど、一緒に読み、考え、そして味わいます

江南春  杜牧
千里鴬啼緑映紅
水村山郭酒旗風
南朝四百八十寺
多少樓台煙雨中


江南(こうなん)の春(はる)  杜牧(とぼく)

千里(せんり)鴬(うぐいす)啼(な)いて緑(みどり)紅(くれない)に映(えい)ず
水村(すいそん)山郭(さんかく)酒旗(しゅき)の風
南朝(なんちょう)四百八十寺(しひゃくはっしんじ)
多少の樓台(ろうだい)煙雨(えんう)の中(うち)


江南の地は、今、春たけなわで、千里もの道中でウグイスの声が聞こえる。
川辺の村、や山辺の里などでは、どこを通っても酒屋の旗が風になびいていた。
南京の町も近くなると、さすが南朝の都であった所だけに四百八十の寺が残っており、
それらの多くの高どのが春雨の煙る中にかすんで見える。


江南(こうなん):長江下流の南方一帯の地方。
酒旗:酒屋の看板用ののぼり。
南朝:現在の江蘇省の南京市であり、南北朝時代(420〜589)の南朝
(宋、斉、梁、陳)の王朝が都した所で、仏教の盛んな時代。
樓台:二階建ての建物。
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